想うのはあなたひとり―彼岸花―



椿は教えてくれた。
運命の複雑さ。
複雑にできているから面白いと、前に進もうと思って生きていくのかな。




「…知らない」




「運命は素直な道ではじめからできていないんだ。障害物がいくつかあってそれを乗り越えるために誰かに協力を求めて、前に進んでいくんだ。だから俺たちが普通の恋人になれないのも…運命。俺はそう思って毎日生きてる」





何かに打たれる。
椿の言葉が全身に伝わり熱い何かに変わり血を流し込んだ。



私と椿がこうなってしまったのも運命。
そっか…仕方ないことなんだ。これ以上を求めてはいけないんだ。



私ね、最近分からなくなってたの。
自分の気持ちに。
皐とキスをした日から皐を見る度、胸がどくんと唸り、小絵が告白すると言った日なんて無意味にヤキモチみたいな感情を抱いてしまった。
でもそれは錯覚だったのかもしれない。


やはり未来予想図の中で、私の隣にいるのは椿だ。