私まで泣きそうになった。
何故、小絵はこんなにも強く言えるのだろう。
小絵の言葉に圧倒されたのか、弘樹も黙ってしまった。
小絵から視線を反らし、髪を掻く仕草をする。
きっと動揺しているのだろう。唐突に言われたのだから。
「あ…あたし先に帰るね。じゃあまた明日ね」
小絵は苦笑いをして恥ずかしそうに私たちから姿を消した。
ただ呆然と立ちすくむ弘樹の体をちょんっと触ってみる。
…反応はなし。
「弘樹くん、大丈夫?」
顔の前でひらひらと手を振り、反応を確かめる。
「あぁ、ごめん。考え事してた。ははっ小絵の奴…いきなり何言い出すんだよ。冗談言いやがって」
「弘樹くんは気づいてたんでしょ?そろそろ小絵ちゃんが気持ちを皐に言うって」
動揺するの分かるよ。
だって、弘樹は小絵が好きだから。


