見たことのない制服。
明るく抜けた髪の毛は皐とよく似ていた。
顔はここからではあまりにも遠すぎで見えやしない。
「あんな皐にべったりして…許せない…」
睨み付けるように、二人を見る小絵から零れた言葉は嫉妬の塊だった。
窓の珊の部分を強く握り、じっとそれを見ていた。
「まぁ、いいじゃん?帰ろ?」
弘樹が場を和ませようとする。いやいや、弘樹が小絵を怒らすようなことをしたんでしょ?
弘樹が言わなければ小絵は怒らなかったはずなのに…なんて心の中で叫んでいた。
「あたし…決めた。」
「えっ?」
「明日皐に告白する。もう耐えられない。気持ちの整理したい!」
皐たちに背を向けて強くこう言った小絵。
彼女の瞳が強さで溢れていた。
「一緒に…ついていこうか?」
「ありがとう、妃菜子ちゃん。でも一人で行く。これはあたしの恋だから」


