想うのはあなたひとり―彼岸花―



私たちはゆっくりと歩み寄り、NO7ロッカーを見る。
それを見つけた瞬間“間違いない”と強く思った。
何故ならば、NO7の鍵だけが新しくなっているから。
他のは汚れが目立つのだが、NO7ロッカーの鍵だけはそんなに汚れてはいなかったから。
昔の鍵は皐が持っている。
だからきっと新しくしたのだろう。


でも待って?
鍵がささっているということは…中に何も入っていないってことじゃ…



皐もこのことに気付いたのだろう。
私の手を強く握り、ロッカーに手を掛けゆっくりと開いた。




「…やっぱり、空っぽ。だろうな、もう一年以上も前のことだし。」



「でもまだ残っているかもよ?駅員さんに聞いてみようよ」



近づいてくる駅員。
私は皐の手を引っ張りながら駅員に尋ねる。




「あの…ロッカーの荷物って、もしそのままだったらどうなるんですか?」





「荷物のお預かりは最長で一週間。もしそれ以内に取りに見えなかったら…」




どくんと胸が鳴る。
奈月さんが最期に隠した秘密をどうしても知りたかった。







「処分となります」