俺は彼女の匂いを嗅いだ。



いや、変態的な気持ちはさらさら無いけど。




ただ、そうしてみたかったんだ。




「・・・くすぐったい、猫ちゃん」




お、いいねぇ、その笑顔。




もっと笑ってよ。




君の笑顔が好きなんだ。





・・・・・それに・・・・・・




「ダメだね、こんな弱音はいてちゃ・・・ママ失格だよ」





俺も、今知った。



匂いで分かってしまうなんて、さすが猫。



俺たちは、新婚3ヶ月だった。




彼女のお腹には、俺のベィビーがいる。