雨に恋した華

あたしも立ち上がって、千晶に続いてレジに向かった。


交代で会計を済ませ、彼女と一緒に店を出ようとした時…


彼と目が合った。


一瞬で跳ね上がった心臓は、休む間も無くドキドキと飛び回り始める。


彼は、突っ立ったまま戸惑っているあたしの心の中を見透かすかのように、フッと笑った。


その瞬間、胸の奥がキュンと鳴った。


胸の中の甘い軋みと、ドキドキが止まらない。


あたしは彼に軽く頭を下げた後、恥ずかしさから逃げるように店を後にした。