「きゃーっ!!」 突然エレナが洞穴中にこだまするような大きな声で叫んだ。 オレは心臓を口から吐きそうになった。 「ちょっと、エレナ!?」 エレナはぺろっと舌を出すと 「後は任せたわよ」 言って、後ろの岩陰に身を潜めた。 どういうことだ? 考えているうちに、足音が迫ってきた。 何か、来る。 オレは剣を引き抜いた。 一緒に、明りも迫ってきた。 突き出た岩に身を隠して、向こう側をそっと見た。 ゴブリンだった。