-蓮 side-



「またですか・・・」


『ねぇ蓮・・お願い、私の話を聞いて・・ね??』


「いい加減にしてくれ・・」



"ッピ"



ハァ・・これで3日も電話が掛かってきている。


教えなければ良かったかもなぁ。



いっそう、携帯を解約するか??


いや。解約したら、きっと俺を探しに来るかもな・・・。



逃げてばかりじゃ、ダメなのに・・



実来にも、あれから電話してないし家に誘ってない。


きっと・・寂しがってるかな・・


寝不足とも言ってたしな。



だけど俺は・・あの人達との関係を早く終わらせないと・・・。





~~♪ ~~♪




実来からの着信だ。


取らないでおこうか・・今は・・


だけど・・ダメだ・・。


俺、よく3日も我慢出来たもんだな。


実来の名前が表示されたディスプレイを見て、携帯を開き、通話ボタンを押した。



もう・・我慢できなかった。


本当は、ある問題が解決してから実来とはまた過ごそうと思ったけど・・・これ以上実来を寂しい思いにはさせたくない。