とにかく嬉しそうで、オモチャを見て回った。



「欲しいの決まったか?」

「コレ…と、コレとコレとコレとコレ」

「1つだけだ…」

「ダメだ。いっぱいあるから」

「言うこと聞けねぇなら買わねぇ」

「ヤダ…」

「どれか1つ」

「じゃあコレ…」



渋々1つに絞った善のプレゼント。



好きなアニメのロボット。



「よかったですね」

「コレ変身して~!!」

「お家に帰ってからです。その前にご飯食べに行きますよ~」

「お寿司!!寿~司~!!」



ガキって金かかるな…。



まぁ仕方ない、誕生日だから…。



留宇は初めての回転寿司にスゲー嬉しそうで。



善は何でも食おうとする。



回る寿司をどちらが取るかで揉めていた。



なんか家族っぽい…。



このまま善がでかくなるまで育てるのもアリかと、心の片隅で思った。



後日、善に部屋を与えてひとりで寝かせるようにしたのに、朝になると同じベッドで寝てる現象に悩まされることになる。