【留宇】



短期のバイトは雷さんの誕生日の5月まで。



頑張って働いたおかげで目標額には到達した。



あたし、バイトやめる。



「連休に入ってほしかったんだけどね~…」

「すみません…」

「社会勉強はできた?」

「はい!!働くって楽しかったです!!」

「そっか、はい、給料。またやりたくなったらいつでもおいで。藤間さん、働き者だから」

「ありがとうございます…。なんか…泣きそう…」

「あははっ!!泣かないでよ」



どんなわけか、虎宇の知り合いの店長さん。



とてもよくしてもらいました。



そしてあたしを好きだと言った松居さん…。



あの日から気まずいままで、告白の返事もしてない。



このままじゃモヤモヤが残ってしまうよ…。



「松居さん…」

「あっ…今日…までって聞いたけど…本当にやめちゃうの?」

「はい、すごくお世話になりました。本当にありがとうございっ…」

「ごめん!!最後だから…少しだけ…」



なぜか…抱きしめられてる…。