ひとりでベッドに入り、寂しく目を閉じた。



音が聞こえて少しだけ目を開けると雷さんの姿。



帰ってきたんだ…。



「今…何時…?」

「1時」

「遅かったね…」

「ゆっくり風呂入ったからな」

「そう…」



ベッドに乗ってきた雷さんからはシャンプーとお酒の匂い。



寂しく待ってたのに楽しそうに帰ってきたのが気に入らない。



せめてもの反抗で背を向けて寝ることにした。



「なに拗ねてんだよ」

「オヤスミ…」

「意味わかんねぇ」



それ以上なにも言わなかった雷さん。



あたしも気づけば眠っていた。



いつもの時間に目が覚めて朝ご飯を作ったり、顔を洗ったり。



8時を過ぎても起きてこない雷さんを起こしにベッドルームへ向かった。



キレイな顔で寝てる…。



ヒゲが…。



「雷さん、朝だよ」

「まだいい…」

「ご飯できたよ?」

「疲れてんだよ…」



その言葉でもう限界。



無言でベッドルームを後にしてひとりでご飯を食べた。