だからまだ気持ちは楽。



笑顔で言ってみよう…。



「来てくれて…ありがとう」

「お姉さん…」

「初めて会った時はあんな態度しかとれなくてごめんなさい…」

「あたし達…自分の立場はちゃんとわかってるつもりだけど…お姉さんと仲良くしたいよ…」



なぜだろう。



なぜこんなに嬉しいの?



「ありが…とう…」

「ふたり共、今度ご飯食べにおいで」

「雷さんっ…」

「留宇のご飯、なにげにうまいから」



雷さんの配慮にもなぜか泣けてきて…。



雷さんと出会えて本当によかった…。



笑顔で席に戻った妹たちと入れ違いでやってきた虎宇。



朝から複雑そうな顔なんだ。



不機嫌というか泣きそうというか…。



「留宇が嫁に行っちゃった…」

「お前のもんじゃねぇからな」

「雷さんのこと日に日に嫌いになる」

「お前、それって禁断の愛だったんじゃねぇの?」

「違うもん。アスカは脱がせたいけど留宇の裸とか見たくないし…」



は、裸!?