【留宇】



来ない。



帰ってこない…。



出張に行った雷さんからの連絡は1度あった。



出張3日目の夜、心配だからと雷さんが電話をくれたけど…。



それ以来連絡はなく、離れてからもう10日。



毎日なにもしたくなくてゴロゴロしてるあたし。



そんなあたしを見かねたのか、今日は虎宇とアスカ、虎宇の友達のたっくん達が遊びに来た。



「雷さんって家にもこんなに酒置いてんのかよ…」

「だって俺、シラフの雷さんに会ったの過去2回しかねぇもん」

「「雷さんち~!!」」



なにやら虎宇達は雷さんを尊敬してるんだとか。



だからたっくん達は雷さんちにこれたのが嬉しいみたい。



「留宇ちゃんが雷さんと結婚とか、なんかビビるけど」

「どうして?」

「だってあの人、10歳も下のガキ相手にするようなタイプじゃないじゃん」

「そうなのかも…」

「えっ!?なんで泣きそうになんの!?」



あたしが子供だからいけないのかもしれない…。