車に戻った留宇はニコニコ。



「よくわからないけどスッキリ」

「ならいい。じゃ、次は水色の浴衣だ」

「やった!!」



そうやって自分の意志で笑ってる方がお前に合ってる。



時期的に浴衣がなくていろいろ探し回った。



やっと見つけた水色の花柄の浴衣。



買ってやったらさらにニコニコ。



「昼飯食うか」

「たい焼き食べてみたい!!」

「たい焼きはメシじゃねぇだろ」

「そうなの?」

「ラーメン」

「食べたいっ!!」



留宇と食ったラーメン。



時間かかりすぎだから…。



「麺が増えて行くぅ~…」

「さっさと食わねぇからだろ」

「だって熱いんだよ!?」



どうやらお嬢は猫舌。



食い終わった時には満腹すぎて死にそうな顔になってた。



「留宇」

「んにぁ~…」

「幸せになれよ?」

「雷さんはしてくれないの?」

「テメーの力で幸せになんだよ」

「…………わかりました!!」



俺は留宇を笑顔にしてやるだけだ。