それでも雷さんの体調を考慮して電話を切った。



ケータイを抱きしめてベッドでため息…。



あたし、ちゃんと雷さんの奥さんになれるのかな…。



な~んにも知らなくてな~んにもできない…。



そうだ…花嫁修業をしよう!!



次の日、家政婦さんに花嫁修業をしたいと言った。



着物に着替えて久し振りに開ける襖。



急遽やってきたお茶の先生にお茶をたてた。



「結構なお手前で」

「ありがとうございます」



次はお花!!



これまた急遽やってきたお花の先生。



花をいけるのはかなり久しぶり。



「何してんの、留宇…」

「花嫁修業だよ!!」

「…………ズレすぎ」



虎宇が頭抱えてる…。



でも花嫁修業だし…。



なにか間違った?



「雷さんが花ってガラ?お茶とか花とか、ガキの頃にすでに嗜んでんじゃん…」

「じゃあ何すればいいの?」

「雷さんにはお茶よりエロ本の方がいいよ~」



エロ…本…?