アスカでも囲う気なのか?



アスカの事情は知らないわけではない。



「俺名義の部屋、貸してやるよ」

「家賃は毎月振り込むから。詳しいことは留宇抜きで」

「あぁ」



珍しく虎宇が女に入れ込んでる…。



やっと恋でもしたか、ガキ。



「あっ!!雷さん起きたんですね!!」

「お前その量っ…」

「見るもの全部食べてみたくて買っちゃいました!!」



レジ袋2つがパンパン。



チョコやジュース、そしてコンビニ弁当。



「買いすぎ。持って帰ったら母さんになに言われるか…」

「どこかに隠す…。全部食べたい…」

「持ち帰るのは3つまでにして。残りは…ストックしといてね、雷さん」



また俺かよ…。



なんか虎宇だけは憎めない俺がいて呆れ半分で頷いた。



花が咲いたような笑顔を見せた留宇。



「また遊びに来ます!!」

「…………」

「雷さんってやっぱりイイ人ですね!!」




10歳も年下のガキ、留宇。



26歳の俺、変な関わりができた日。