【留宇】



ご飯を作って待ってる。



あったモノで炊き込みご飯。



簡単なレシピで簡単な料理。



雷さんが出てって3時間、玄関のカギが開いて愛しい人が入ってきた。



「おかえりなさい…」

「ん…」

「雷さん…?」

「お前、アメリカ行くか?」

「行きたく…ない…」

「3日だけ時間をやる。俺と心中するか、アメリカ行くか」



心中!?



雷さんと死ぬの…?



「死にたくない…」

「俺が一緒でもか?」

「それは…考え物ですな…。一緒に死ねたら理想的です」

「ムカつくしゃべり方…」



ため息を着いてソファーに座った雷さんからは嗅ぎ慣れた匂いがした。



虎宇の匂いがする…。



アスカと虎宇のお揃いの匂い…。



仕事でどこに行ってたの…?



「お前の問題はお前が解決しろ」

「意味がわからない…」

「俺とかあのボディガードが口出す問題じゃねぇ」

「…………」

「いいか?お前の意志で、お前が決めるんだ」



あたしが決める…?