こうして私の初ラブホは、幸せな思い出になった。 先生との『初めて』がたくさん集まって、 素敵な宝物がどんどん増えていくんだ。 時間通りに出発した帰りの飛行機の中で、先生は教えてくれた。 「俺、プロポーズってお前にしかしたことねぇから。」 そう言った先生が、少し寂しそうな表情で言う。 「飛行機、台風で欠航になって欲しいなんて、初めて思ったよ・・・」 先生がそんな風に思ってくれていたなんて知らなかったよ。 先生の大人な横顔には、いろんな顔が隠れてるんだね。