待合室でくつろいでいると、点滴をしながらお父さんが近付いてきた。 点滴の器具を持ったお母さんは、もう笑顔だった。 「何も異常なかったよ!いやぁ・・・昨日のことは忘れてくれ!!」 私と先生は顔を見合わせて笑った。 お母さんが「バカ!」とお父さんの背中をコツンとした。 お父さんは冗談を言えるくらい回復した。 お父さんはいつものお父さんに戻っていた。 とても長い長い恐怖の一夜が終わった。