泣きたくなった。 だって… 向かいの女性は知っていたんだ。 ツバルって国を。 そして、まだ自己紹介もしていない先生に向かって話しかけた。 「知ってらっしゃるんですか?ツバルを。」 長い茶色い髪は、染めているのではなく自然に染まったかのように見えた。 面長の顔に、細いけれど強さのある瞳。 高い鼻に薄い唇。 話し方も大人だった。 色っぽいのに、作られた色気ではなくとても自然で嫌味がない。