ある日の放課後、

教室に居る久美を見つけた



恐る恐る教室に入った私に

久美は「話がある」と言った



久美とまともに顔を合わせる事は、久しぶりだった




「西原と付き合ってるの?」


久美のストレートな質問に、私は首を振った



そして、

自分の気持ちがわからない事

久美に申し訳ない気持ちでいっぱいだという事を伝えた




久美は少し低い声で

「ムカつくけど、嫌いになれなかった」


そう言ってくれたね




私は言葉に出来ない気持ちでいっぱいになった


”ごめんなさい”と”ありがとう”が

たくさんたくさん混ざり合ってた