男部屋って……

騒がしい



その中から、矢田くんが抜けてきた



矢田くんは

冷やかし声を背にして、そのドアを閉めた





二人きりになった途端

すごく静かになって、余計にドキドキする



「お風呂入ってたの?」

「うん」



矢田くんが繋いだ手をゆっくり引いて

私の髪に触れた





お風呂上り……

今更ながら照れてしまう


なんだかとても恥ずかしかった