先輩は指揮の練習をを終えるとすぐに帰ってしまった 本当は期待してたんだ 残って練習をみてくれるんじゃないかって 少しくらい話をしていくんじゃないかって 落ち込んで楽器を片づけていると、瀬戸先輩がやってきた そして思いがけない言葉を小声で口にした 「図書館で荒井先輩が待ってるってさ」 私の心臓は本当に本当に驚いて 一瞬止まったんじゃないかって思った にやっと笑みを見せた瀬戸先輩に 私はすごく感謝した