『そんで疲れて寝ちゃった…。急変したのが落ち着いて、少し安心したんだと思う。』 俺は、そう付け足した。 すると、桐也は手を伸ばして穂乃嘉の頭をそっと撫でた。 そして呟いた。 『ご…めんな…。』 『俺が別れたの…桐也がいたからなんだよ(笑)』 俺は言った。 『俺がいたから?』 桐也は俺を見た。 『そう。俺は、桐也みたいに穂乃嘉を笑顔に出来ないからさ。穂乃嘉が本当に笑顔になんのは、桐也の前だけだから…。』 桐也にはなぜか、普通に話すことが出来た。