……。 あたりを見渡しても。 ほら、 やっぱり誰も居ないじゃないの。 そう思いながら もう一度、 ゆっくりと端の方から確認してゆく。 中央のテーブル。 あ。 そこには伏見がいた。 彼は机にうつぶして寝ているようで だから全く動く気配を感じなかったのだろう。 彼の側にメガネと 何かコンピュータ言語を 書き散らしたメモのようなものがあった。 さっきまで真っ暗で 今、こうして明るくなっても彼は気がつかず、 そのまま眠っている。 よっぽど疲れているのだろう。 どうしよう…。