こっちむいて伏見!



休み時間のせいかアタシの怒鳴り声に誰も気づかない。

ちょうどよかったのかもしれない。


騒ぎになったら面倒だもの。


それでもその場にいたくなかったアタシは

「アホッ!」


そう彼に言って席を立ち教室を出て行った。




「あ、おいっ…!」


伏見がアタシを引き止めたけれど、
そんなの知らない。


なんだかわかんないけど無性に本当に腹が立つ。