そしてアタシは掴んでいた、 彼のネクタイを放した。 すると倒れるように椅子にもたれ込む。 これはアタシにも大いにチャンスがあるってわけだ。 押しの一手で頑張れば彼女になれるかもしれない。 よし! もっとなにか話を…、 そう思ったとき、 先生が教室に入ってきた。 あー、もう残念。 「伏見、またあとで!」 そう言ってアタシは黒板に書かれた自分の席へ戻る。 席についてふと彼のほうを見ると。 あら。 彼は頭を抱えこんでる? うーん、最初からちょっと飛ばしすぎたかな? ま、いっか。