窓を叩く音がした。 廊下を歩いていた誰かが私達に気付いたようだ。 「隠れろ」 とっさに近くにあった掃除用具入れの中に隠れた。 真っ暗で、狭くて、くさいのに……ずっとこの中にいたいって思った。 「陸、このまま離れたくない」 「この中で暮らす?」 「それは嫌……」 「この中でエッチする?」 「それも嫌……」 「じゃ、キスだけ」