駆け抜けた少女【完】


「お華っ…くっ…」


沖田の体に無数の蛇が巻きつき、キシキシと締め付けていく。

骨が悲鳴をあげはじめた。



「惣司郎君を、一人になんてしないよ」

「ウウッ……」



首に絡みつく冷たい皮の感触と、霞んで行く景色の中、沖田はゆっくりと体の力を抜いていった。


生きることを諦めたわけではなく、お華の気持ちに応えるべきなのかと思ったからだ。


お華を死なせ、此処まで生きてきた。

自身を此処まで追い込ませてしまう程、寂しい思いをさせてしまったことが辛かった。


お華は、一人でいる辛さに堪えきれなくなったのだろうと。



「うっ…お…はな……」


蛇たちの隙間から手を伸ばし、お華の頬に震える指先が触れる。


「すまなかった……」

「…………」


一人にして悪かった。

寂しい思いをさせてしまい、すまなかった。


謝る沖田の表情は、どんどん血の気が引き青ざめていった。












「もう、止めようよ。 お華さん」

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