「刃向かう者は斬り捨ててよし!」


近藤と沖田は、狭い階段を一気に駆け上がって行った。


永倉と藤堂は、近藤らの斬り込みにより一階に逃げて来るであろう浪士を斬るために一階に残る。



「何人なにとも生かして逃がすなぁぁぁっ!!」

「オオオオオ----ッッ!!」



こうして始まった幕末史上、もっとも血に濡れた夜の事件。


これこそが、後に語り継がれる







――――池田屋事件である。



.