今夜は満月。

薄雲が、満月に被り夜が更けていった。







「でたあああああっ!!」


―――ピシャリッ!


矢央が叫んだと同時に、二つ先にある土方の部屋の戸が開く。


「うるせぇっっってんだろぉぉがあああっ!!」



沖田は、慌てて部屋に飛び込み。

藤堂は矢央の口を塞ぐと布団の中に押し込んだ。


今日も一日が終わる。


一つの謎が解明できぬまま。












「うふふふふ……」





.