大和屋の事件は、浪士組にあまり良い状況にはならなかった。

あの日以来、芹沢の横暴さは増しに増し、さらに芹沢を追い詰めていく。


まるで、何かに呪われているのではないかと思う程の狂乱ぶりだった。


だが、芹沢以外にも変わったのは矢央である。



「………はあ」


破棄がまるでなく、毎日溜め息ばかり。


体が怠けないようにと、原田や藤堂を相手にしていて鍛錬も最近は怠っている始末。


その様子は、いつも明るく元気な少女からはかけ離れていて誰もが気にとめた。



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