「おいっ、結構ヤバそうだぜっ!」


仲間の一人がクロを呼びに来た。

クロは外をのぞきに行って、仲間と一緒に戻ってきた。

「予想してたのより、サツの数が多い!逃げるぞ!!」

「もう行くの?」

「あぁ、とりあえずここでサヨナラだ。今から縄縛るから大人しくしといてくれよ」

倉庫の地下に抜け穴があったらしく、他の人たちはみんな倉庫の地下に入って行った。

残ったのはクロだけで、クロは私にまた縄を縛ってる。

最後の最後まで……。

人質の私のことなんて気にしなくていいのに。

「…っし、じゃぁな」

クロが地下にもぐってから五分後位。

倉庫の中に警察が押し掛けてきた。


「いたぞっ!あそこだ!!」

警察が私に駆け寄ってきて、縄をほどいた。