帰りは家の車に三人で乗り込んだ。
伊織が家にくるから。
車に乗って、運転手がドアを閉めたらそこでリセット。
「紘翔、聞いた?交流会のこと」
私の声は自分でも分かるほど冷静で無感情。
「あぁ」
「きっと一緒でしょ。この三人は」
紘翔の短い返事の後に、伊織が言う。
まぁ実際そのとおりなんだけど。
大体はこの三人は同じ行動をとる事が多い。
クラスだって持ち上がりだし。
「到着いたしました」
ドアを開けて頭を下げている運転手に、お礼を言って車を降りる。
後からは伊織と紘翔がおりてくる。
私と紘翔は一応婚約者と言う事もあって同じ家に住んでる。
どちらの家というわけでもない、普段仲の悪いお互いの家が協力して作った家。


