私たちの両親は次の日朝早くから仕事が入ってるとかで、その日のうちに帰ってった。


今日は伊織が話したいことがあるとかで、伊織も一緒に車で帰ってきた。

「で、伊織。話って?」

伊織は何でか分からないけど、今日一日ずと笑顔でいる。

なんかもう……気色悪い……

「うん、それがね~、あたし彼氏出来たのっ」

へぇ~

伊織に彼氏が……って

「彼氏っ!?」

一瞬、本気で私の耳を疑った。

「そ、彼氏」

でも、聞き返した私の問いかけにご丁寧に。しかもハートマークまで語尾につけて言ってきたから間違いはない。

「え…、ちょっと待って。どういうこと?」

「どういうことって…こういうこと?」