「交流会を行います」

教室で、HRで、担任平砂原 幸恵-ヒラサワラ ユキエ-が言ったその言葉。

交流会?


何か、それぞれ何人かのグループに分かれて生活するらしい。全学年合同で。

まぁ、私のグループに紘戸がいる事は確実。


今まで無かったこの行事に、クラス中もざわめいている。


このクラスがこんなにざわめくのは珍しい。

この学校のクラス分けは、家柄順。その中でもこのクラスは学年内で一番上のクラス。


このクラスがここまでざわめくほど、この話は衝撃的だった。私にっても皆にとっても。


理由はそれぞれだろうけどね。


「平砂原先生、どういう事ですの?それは他のクラスとも、と言う事ですわよね?」

「そうよ。わたくし達が何故そんな事をしなければいけませんの!?」

クラス中でいくつかあがるその疑問。


お嬢様のなかのお嬢様。お坊ちゃまの中のお坊ちゃま。

そんな人間たちが集まるクラス。プライドの高さもハンパ無い。