顔を赤くする女の子。

………なんで?

「ねぇ、紘翔?」

「そうですよ。僕たちにも手伝わせてください」

私に続いて、紘翔も笑いかける。

「えっ…えと…すみません…」

「あなたが謝る必要なんてないのよ。気を使わないで?せっかくの交流会なんだから、楽しく過ごしましょう?」

本望だし。一応。

てか、交流会って何やんの?

「皆さん、まずは宝探しというものをするそうですよ」


宝探し?何のためよ……


「この地図通りに探すらしいですけど…。仲良くなるきっかけに、らしいですよ」

本当に…いらなかったんじゃないの?この行事。

あの時反対してればよかった?

今更ながら後悔の念が押し寄せる。

「ここにいても仕方なさそうね。早く行きましょうか」

仕切り始めたのは伊織。

私たちも伊織に続いて立ち上がる。