10人程度の人数で使うには広いくらいのロッジ。

こんなの何個も所持してるなんて…

流石に信じられない。


「紘翔、いいところね」

「そうだね」

仲のいい婚約者。

私たちはそれを演じなければいけないから。

家の為。親の為。

多分……私たちの為にも。


「翼牙崎様と天凪様は、本当に仲がよろしいのですね。御二方はゆっくりしててください。私たちで準備とかしますから」

話しかけてくる同じグループの女の子。リボンが黄色の一年生。


余計なお世話なんだけど。


「お気遣いありがとう。でも…私たちだけ休んでるなんてできないわ。手伝わせて?」