「あ、あ・・・あつい・・・。せんせ・・・すごく熱いの。苦しい・・・」


「千代ちゃん!気をしっかり持つんだ。どう苦しい?痛いとこは?」


「はぁはぁ・・・胸が痛い。・・・あつい、あついよ。」


ナオが千代の額に手を当てると、少し千代の様子がましになる。


「先生の手が・・・冷たくて気持ちいい。手を・・・」


((どういうことだ?僕の手は冷たくはないはずなのに・・・))


「ああーーーーっ!熱い。」


千代は叫ぶと自分の服を脱ぎ捨てていく。


「千代ちゃん、待つんだ。やめろ、やめるんだ。」


千代は下着もすべて脱いでしまうと、ナオの胸に倒れこんだ。


「あつい・・・苦しい・・・あつい・・・」


もううわごとのように、つぶやく千代を抱きかかえ、ナオは自分のベッドに寝かせた。
そして、手をもう一度額にあてようとしたときだった。

千代はナオの手を自分の左の乳房へとひっぱった。


「あっ・・・」

医者である以上、女性の胸に聴診器をあてることはもう気にならないはずなのに、千代の乳房をいきなりわしづかみにしてしまった途端、ナオは自分も服を脱いで、千代にかぶせた布団の中へと入った。


肌が密着すると、千代の呼吸が少し楽になるようだ。

「先生の体・・・冷たくて、気持ちいい。」


「千代ちゃん、悔しいけど、神様が仕掛けた贄の呪縛からは逃れられないみたいだ。」


「贄の呪縛?・・・うっ・・・」


「君を今、苦しめてる熱さと苦しさから、救ってあげるには今、契約しなければいけないらしい。」


「うん・・・。契約・・・し・・て。はや・・・く」


千代の女性部分は、いつでも契約準備可能だといわんばかりに濡れていた。


「至れり尽くせりは気に入らないよ。くそぉ!」

ナオはそう叫ぶと、千代と契約を結ぶことに成功した。