「救世主の命を救えば、贄の役目は終わる。そして、贄の力は救世主に移り、救世主は自分の願いをかなえることになるが・・・贄は本来の魂の形にもどり、神の領域へと向かうことになる。その先がどこかで生まれ変わるか、精神体のままなのかは神のみぞ知るだな。」
「えっ。ナオ先生が消えてしまう・・・!やだ。この世界に落ちてきたときから救われてばかりなのに、この先命を救われたら、消えてしまうなんて、絶対やだ。」
「でもさぁ、贄が役目を果たし、おまえも役目を果たして、元の世界へもどれるように願えば、おそらく帰ることができるはず。
それでも、贄としてのあいつをそのままにしておきたいのか?
それとな、贄と出会ったのに正式な契約を結ばないまま、今の状況が続けばどうなると思う?」
「どうなるって・・・どうもならないわ。化け物にこの世界がつぶされたら、困るけど。」
ルイゼは首を横に振って説明を続けた。
「化け物が出る出ないにかかわらず、救世主のおまえは贄に救われて出会ってしまったんだぞ。」
「出会っちゃいけなかったの?」
「今のままでいるなら出会ってはいけなかったな。半年ほど経てば、贄は役目も果たせないまま消える。」
「そ、そんなぁーーーー!どうして。ナオ先生いなかったら、診療所はどうなるの?
私は・・・」
「次の贄がきてくれるかもしれないし、俺のような魔法使いの仲間が来るかもしれない。
俺もいちおう回復魔法は使えるんでね。」
「だめよ。あの診療所はナオ先生とゼアがいなきゃ、だめだよ。」
千代はルイゼに噛みつきそうな勢いで言い張った。
「俺に文句言ったって仕方ないんだって。そのナオ先生は元が死体で魂しかここにきてないやつなわけ。それが本来の形にもどるだけなんだ。
それが嫌なら、正式な契約を救世主であるおまえが結んでやれば、おまえの命の危険がない限り、あいつは人間の姿のままで医者をやっていられる。」
「なぁ~んだ。契約すればいいんだったら、私、すぐに帰るわ。」
「えっ。ナオ先生が消えてしまう・・・!やだ。この世界に落ちてきたときから救われてばかりなのに、この先命を救われたら、消えてしまうなんて、絶対やだ。」
「でもさぁ、贄が役目を果たし、おまえも役目を果たして、元の世界へもどれるように願えば、おそらく帰ることができるはず。
それでも、贄としてのあいつをそのままにしておきたいのか?
それとな、贄と出会ったのに正式な契約を結ばないまま、今の状況が続けばどうなると思う?」
「どうなるって・・・どうもならないわ。化け物にこの世界がつぶされたら、困るけど。」
ルイゼは首を横に振って説明を続けた。
「化け物が出る出ないにかかわらず、救世主のおまえは贄に救われて出会ってしまったんだぞ。」
「出会っちゃいけなかったの?」
「今のままでいるなら出会ってはいけなかったな。半年ほど経てば、贄は役目も果たせないまま消える。」
「そ、そんなぁーーーー!どうして。ナオ先生いなかったら、診療所はどうなるの?
私は・・・」
「次の贄がきてくれるかもしれないし、俺のような魔法使いの仲間が来るかもしれない。
俺もいちおう回復魔法は使えるんでね。」
「だめよ。あの診療所はナオ先生とゼアがいなきゃ、だめだよ。」
千代はルイゼに噛みつきそうな勢いで言い張った。
「俺に文句言ったって仕方ないんだって。そのナオ先生は元が死体で魂しかここにきてないやつなわけ。それが本来の形にもどるだけなんだ。
それが嫌なら、正式な契約を救世主であるおまえが結んでやれば、おまえの命の危険がない限り、あいつは人間の姿のままで医者をやっていられる。」
「なぁ~んだ。契約すればいいんだったら、私、すぐに帰るわ。」

