ただ、キミが好き

きっと

抱けば、虚しさに襲われるだけだ。


焼け付くような焦躁感も。

自分を制御出来ないほどの、熱情も。

真由に感じることはできない。


ミコトに触れて、痛いくらい気付いた。


ミコトが好きだ。


他の誰かじゃ補えない。


ミコトだけが好きだ。



「…ごめん」

真由の手を握り、動きを止める。

彼女は俯いたまま、額を胸に押し当てた。


「…謝らないで」