ただ、キミが好き

9月になると日が落ちるのが早い。

夏の間はもっと一緒にいれたのに。

「夕飯は? 蓮くん今日も一人でしょ?」

「ミコが用意してくれるの?」

悪戯っぽい笑みを浮かべられて、ぐっと詰まる。

「ま、ママがなにか作ってるはずだから、一緒に食べよう?」

蓮くんの服の裾を引っ張ると、彼は困ったように、目を泳がせた。

どうしてだろう?

最近、蓮くんは私と距離を置きたがっているように感じるんだ。

小学校の頃は、いつも一緒だった。

どっちも親が仕事で帰りが遅いから、

違いの家でご飯食べたり、時には泊まったりもしてた。

中学になるとさすがにお泊りは無くなったけど、ご飯はほとんど一緒に食べてた。