ただ、キミが好き

「……お願い。

私を、殺して」


ボロボロと涙を流し、真由は顔を歪めた。

「置いてきぼりは嫌なの。
……もう、一人は嫌。
私を殺して」

やっぱり、ダメだ。

絶望に突き落とされそうで、俺は唇を噛み締めた。

真由の目は俺を見ていない

「ねえ、真由」

両手で真由の手を包む。

「俺じゃ、駄目か?」

声が震えた。

「俺がいるから、ずっとずっと傍にいるから」

「……駄目よ」

呟くように言って、真由は顔を逸らした。

「一樹じゃ、駄目」

「…………」

目の前が真っ暗になって

俺は真由の手を離し、立ち上がった。

やっぱり、真由は俺なんか見ていない。

必要としてなんかいない。

固く目をつぶり、そっと息を吐き出す。

顔を逸らしたままの真由を見下ろし、俺は口を開いた。