ただ、キミが好き

真由から伝わる

熱も、

甘い息も、

絡まる舌の感覚さえ……。


暗闇のなかでは、ミコトからの刺激だと思い込みたくなる。



―――駄目だ。

どす黒い欲望に支配されそうで、シャツの上から胸を掴む。

駄目だ

例え

妄想でも


ミコトは汚せない。

ミコトだけは汚したくない。



―――汚したくないのに。




誰とキスしても

誰と触れ合っても



ミコトを振り払えない



ミコトを連想してしまう。


愚かで卑しい自分に――――。