ただ、キミが好き

「じゃーねー姉さん」

声が震えそうで、手を握りしめる。

振り返れば

また、なにもかも無にして真由を抱きしめてしまいそうで

感覚の鈍い指を広げ、ドアをあけた。


「……大嫌い」

低く背中にぶつけられた言葉に、

一瞬立ち止まる。

そしてそのまま、振り切るように後ろ手にドアを閉めた。

ごめん。

傷つけることしかできなくて。

でも。

許してもらおうなんて思わない。

俺はキミが好きで。

それは例えこの先、二度と会わなくても、変えようがないから。


それでも

もし

叶うのなら