ただ、キミが好き

振り返ると、真由は床に身を横たえたまま、背中を向けていた。

――ゴメン。

言いかけた言葉を飲み込む。

いつも、

後で後悔する。

激情のまま、彼女をズタズタにしてしまう

自分の愚かしさに。


手近な椅子を引き、倒れ込むように腰を下ろした。

ハッと息を吐き出すように笑い、顔を伏せる。

「……俺、もうやめるわ」

机に肘をつき、両手で目を覆った。

閉じた瞼の裏に、窓から射しこむ光の残像が映り、消えていった。

俺は

別に、こんなことしたくて真由と同じ学校を選んだわけじゃなかった。

ただ、近くにいたかった。

ただ、守りたかった。

それだけだったのに。

結局

俺はガキの頃となにも変わらないままだった。