騎士戦争
ファンタジー
完
0
- 作品番号
- 307167
- 最終更新
- 2009/10/11
- 総文字数
- 29,749
- ページ数
- 73ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 20,911
- いいね数
- 0
「目を背けるな!怯むべき相手など前にはいない。前にあるは俺たちの獲物のみ!」
戦陣をきる青年は高らかに吼え続け
「弱者は斬り捨てろ。その剣は己が命のためだけに振るうがいい!」
勇ましいその背中に一万の兵が続いた
守るものなどなく、失うものもない獅子が進む先は死地でしかなかった
進むは死闘、残すは屍
通りし道は墓標となりて
彼が行き着く先もまた然り
*ホシゾラさんとのコラボ小説
互いに全面戦争を実施中
この作品の感想ノート
なんでしょう。
私は感覚が変なのでしょうか。
物語の中に限り、ビギナーが楽しいと言っていることもわかってしまう。
人が苦しむのを見るのは、物語の中に限り、愉快だ。ヒトの生きて、そして死ぬ瞬間を読むのは愉快だ。
ただ、苦しむ姿を見て楽しいと言うよりは、私の場合、知識を増やすような感覚。
こんな風に生きた人間は、こういう終わりを迎えたとき、どんな顔を見せるのか。どんな終わりにするのか。
そして、それが綺麗な終わりなら、綺麗だとは思えども、嫌なモヤモヤが残る。
それが羨ましいからなのか、それとも、単に楽しくないのか。
それはわからない。
なんてことを考えながらも、綺麗な終わりには、感動の涙を流す。
しかし、クロスの感覚もわかる。
死にたくないから殺 す。臆病者の理論。
助けたいけど助けようとは思わない。
大切な部下も、所詮はその程度の存在。
誇り高い騎士に憧れる。届かないから、悲しくなる。
それでも、ただ生きる。
生きていると言えるかもわからないような有り様で。
でも、最後は、正義感に近い怒りだったのか。
それとも、自分もそう扱われることを想像したための怒りなのか。
どちらにしろ、仲間を守ろうとした男に感化されていたのは確実。
空波さまの騎士戦争を読んでから、ホシゾラさま(今の伊勢大輔さま)の騎士戦争も読んできました。
オリジンsideからの戦争、オーディーンsideからの戦争。
比べてみると、とても面白かったです!
すごく続きが気になります!
私は、クロスの遺体は見つかっていないので、どこかで生きていることを期待していたりします。でもって、ロッシュが脱け殻のようになっているのも気になっています。
ということで、空波さまと、伊勢大輔さまの騎士戦争の続きが読みたいです!←図々しいですね。すみません。(・・;)
でも、気が向いたら、お二人でまた続編お願いします!<(_ _*)>
素敵なお話をありがとうございました!
ナキムシさん
こんにちは
おおぅ、そこまで浸って下さるとは
人の終わりを見るのが好きなビギナーの確信になかなか迫っていますねぇ
知識を増やす。つまりは、自分では体験出来ないからこそ楽しみを覚えるわけですが、実はビギナーは……と、別作にて彼の裏設定があったりします。キャラバト『バトルだ、バトル』にて、ビギナーちょっぴりでています
単なる悪い奴、というまとめ方をせず、きちんと登場人物を理解する姿勢はすごいです。偉人の名言、悪人を非難することは容易く。理解することは難しいという言葉を思い出しました
助けたいと思っても、助けようとは思わない。
そんなクロスも、一般的から見れば悪ですが、その心情を理解すれば一概に悪と口に出来なくなりますよねぇ
クロスは生き残ってます。
今や彼も、失いたくないものを見つけ、笑顔で生活してますよー
ではではー
蜜柑畑さん
死ぬのが怖い、という陳腐ながらも絶対的な生きる理由により、クロスは剣を取りましたが。
臆病者であるのは変わりありませんねぇ、今作までは。と言ってみまする。
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