騎士戦争

ファンタジー

空波 刻羅/著
騎士戦争
作品番号
307167
最終更新
2009/10/11
総文字数
29,749
ページ数
73ページ
ステータス
完結
PV数
20,911
いいね数
0

「目を背けるな!怯むべき相手など前にはいない。前にあるは俺たちの獲物のみ!」


戦陣をきる青年は高らかに吼え続け


「弱者は斬り捨てろ。その剣は己が命のためだけに振るうがいい!」


勇ましいその背中に一万の兵が続いた




守るものなどなく、失うものもない獅子が進む先は死地でしかなかった



進むは死闘、残すは屍

通りし道は墓標となりて

彼が行き着く先もまた然り




*ホシゾラさんとのコラボ小説

互いに全面戦争を実施中


この作品のレビュー

★★★★★
2009/10/12 07:23
投稿者: つきヒナ さん
ネタバレ
獣が生まれ、そして

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この作品の感想ノート

なんでしょう。
私は感覚が変なのでしょうか。

物語の中に限り、ビギナーが楽しいと言っていることもわかってしまう。
人が苦しむのを見るのは、物語の中に限り、愉快だ。ヒトの生きて、そして死ぬ瞬間を読むのは愉快だ。
ただ、苦しむ姿を見て楽しいと言うよりは、私の場合、知識を増やすような感覚。
こんな風に生きた人間は、こういう終わりを迎えたとき、どんな顔を見せるのか。どんな終わりにするのか。
そして、それが綺麗な終わりなら、綺麗だとは思えども、嫌なモヤモヤが残る。
それが羨ましいからなのか、それとも、単に楽しくないのか。
それはわからない。

なんてことを考えながらも、綺麗な終わりには、感動の涙を流す。

しかし、クロスの感覚もわかる。
死にたくないから殺 す。臆病者の理論。
助けたいけど助けようとは思わない。
大切な部下も、所詮はその程度の存在。
誇り高い騎士に憧れる。届かないから、悲しくなる。
それでも、ただ生きる。
生きていると言えるかもわからないような有り様で。
でも、最後は、正義感に近い怒りだったのか。
それとも、自分もそう扱われることを想像したための怒りなのか。
どちらにしろ、仲間を守ろうとした男に感化されていたのは確実。

空波さまの騎士戦争を読んでから、ホシゾラさま(今の伊勢大輔さま)の騎士戦争も読んできました。
オリジンsideからの戦争、オーディーンsideからの戦争。
比べてみると、とても面白かったです!

すごく続きが気になります!
私は、クロスの遺体は見つかっていないので、どこかで生きていることを期待していたりします。でもって、ロッシュが脱け殻のようになっているのも気になっています。
ということで、空波さまと、伊勢大輔さまの騎士戦争の続きが読みたいです!←図々しいですね。すみません。(・・;)

でも、気が向いたら、お二人でまた続編お願いします!<(_ _*)>
素敵なお話をありがとうございました!

2015/09/16 17:12

ナキムシさん

こんにちは

おおぅ、そこまで浸って下さるとは

人の終わりを見るのが好きなビギナーの確信になかなか迫っていますねぇ

知識を増やす。つまりは、自分では体験出来ないからこそ楽しみを覚えるわけですが、実はビギナーは……と、別作にて彼の裏設定があったりします。キャラバト『バトルだ、バトル』にて、ビギナーちょっぴりでています

単なる悪い奴、というまとめ方をせず、きちんと登場人物を理解する姿勢はすごいです。偉人の名言、悪人を非難することは容易く。理解することは難しいという言葉を思い出しました

助けたいと思っても、助けようとは思わない。
そんなクロスも、一般的から見れば悪ですが、その心情を理解すれば一概に悪と口に出来なくなりますよねぇ

クロスは生き残ってます。
今や彼も、失いたくないものを見つけ、笑顔で生活してますよー

ではではー

2015/09/16 22:14

蜜柑畑さん

死ぬのが怖い、という陳腐ながらも絶対的な生きる理由により、クロスは剣を取りましたが。

臆病者であるのは変わりありませんねぇ、今作までは。と言ってみまする。

2014/03/23 16:14

この作品のひとこと感想

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