「はい!?何がですか??」
「お前の彼女だかなんだか、悪く言ってすまなかったな。」
いえ……だってあれは。
「先輩の事情も聞きましたし別に気にしてません。大丈夫です。」
「俺こそお前の彼女の事情には聞く耳持たなくて……あとから眞子と話してて反省したんだわ」
「そう……ですか」
「で、その後どーなんよ?うまくいってるのか???」
「いえ、まだまだ前途多難です」
かくかくしかじか……。
今までだったらこの人には絶対に話せなかったけど、今の先輩なら聞いてくれるような気がした。
ガタンっ!!
食べ終えたオムライスの皿が勢い良く立ち上がった先輩と共に一瞬宙に浮く。
「よし、俺に任せとけ!!歌舞伎町の帝王と呼ばれた俺様のネットワークをなめんなよ?」
先輩が帝王だなんて初めて聞きましたけど???
「お前は今日彼女に会いにいくんだろ?その後俺んち集合な。出来れば彼女も連れて来い!!」
あまりの勢いの良さに……いろいろ突っ込みたい俺だったけども黙って従うことにした。
誰でもいい。
もう手段は選ばないんだ。
君の為なら……なんだって出来るよ。



