「そっか。海人には見せたことないもんね?」
んしょ。
よっと。
……ってそれはダメだって!!!
俺の質問に答えずにいきなりまりあはTシャツの裾を上げて見せた。
ブラジャーぎりぎりの所で止まったものの……焦るっちゅーの!!
慌てて捲れ上がったシャツを戻そうとする俺の目に飛び込んできたものは。
「あっ……」
そこにあったのは、白くて綺麗な肌には不釣合いなタバコを押し付けられた痕で……一目で分かってしまった。
俺の腕にあるやんちゃな頃の根性焼なんかじゃない。
明らかに、誰かにやられた痕。
虐待???
それとも???
泣きそうな顔で無理に笑うまりあのシャツを正すと、肩をそっと引き寄せた。
キミも、抵抗することなく俺に体を預けてきた。
ただ、ふつふつと怒りだけがこみ上げてきて、何かに耐えるまりあよりも……実際は俺の方が震えていたかもしれないね?



