汚れた街の汚れなき天使





センパイに近くの公園へ誘われたからついていった。





「何?復讐でもしに来た??」



「ちがっ……泣いてたから」




「あ゛?」



「あの時、一人だけ泣いてたんだ。」






どうして、みんな怖い顔をするんだろう?



どうして??



誰かを大切に思ったりとか、大切に思われたりとか、幸せなコトなのに。





「そんな昔の事覚えてねーよっ」



「覚えてるじゃん!!」



「お前には関係ないだろ?」



「あるの!愛美さんは……覚えてるよ?」






ダンっ!!



大きな音と衝撃で、ベンチが揺れた。